子供の夜なき、疳の虫

疳の虫(かんのむし)とは?

「疳の虫」とは、乳児の異常行動をさしていう俗称です。特に「夜泣き」「癇癪(かんしゃく)」「ひきつけ」などのことをさします。どちらも子供の自律神経の失調と考えられます。

 

疳の虫は昔、子供に甘い物を与えすぎて起こる病気と断定されていました。親が子供に甘い、大事にしすぎるという意味あいと、甘い物を与えすぎて血液が酸性化し、子供が怒りっぽい状態になっていると考えられます。また、別の解釈では(大昔ですが)子供の異常行動は「疳の虫」という「虫」のしわざだと信じられ、おまじまいで「虫切り」「疳封じ」などの方法がとられていました。現在も行っている寺社も各地に存在します。

 

[夜泣きに関して]今まで夜泣きをしなかった乳児に、ある夜突然夜泣きがはじまった場合、「突発性発疹」の疑いなどがあるので注意するしてください。親はいわゆる「疳の虫」とよばれるものと、原因のある症候との違いに対して気づきが必要です。

治療について

この治療には、皮フ鍼で経絡に沿って、補法を行います。


【余談】 

「疳の虫の疳は甘い物を多く子供に与えすぎてという辞書もあるが、そんなに甘い物は

時代背景を考えるとないはず・・・」という意見もあります。

しかし私はそうは思いません。

今ほど全般的に裕福でないにしろ、持てる者は持てる、富める者は富める。

これはいつの時代も同じではないでしょうか。


疳の虫切りの治療を神社、お寺にお願いに行くのは、貧乏ではできないと思います。

食うや食わずの家の子供は飢餓以外に病気になりやすく、栄養失調のためにちょっとしたことで

死ぬことが多かったことでしょう。


ある程度裕福な家庭の親は、子供を甘やかして自分でも育児ノイローゼになっているところ、

子供の指の間から白い煙のようなものが出て行くのを見て、「疳の虫が出ていった」と安堵し、

心が落ち着いたのかもしれません。