椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛

腰痛にも様々ありますが、「ぎっくり腰」がその症状が名前になっているのに対して「椎間板ヘルニア」は病名です。ぎっくり腰のような激しい痛みとともに、神経が圧迫されるためシビレも伴います。同じ腰の痛みでも原因が違います。椎間板に無理のかかる肉体労働、前屈みで長時間作業する、座りっぱなし、立ちっぱなし・・・・このような方がなりやすい病気です。「クセになったギックリ腰」から悪化してなる場合もあります。

ヘルニアとは?

「ヘルニア」とは体内の臓器などが本来あるべき部位から「脱出・突出」した”状態”を表します。

 

[椎間板ヘルニア]

椎間板ヘルニアは椎間板の一部が正常な椎間腔を越えて飛び出した状態です。その飛び出しているものが神経を圧迫するため疼痛・しびれ・場合によっては浮腫みなどが発生します。最近では椎間板ヘルニアは遺伝的な影響も大きいという研究発表もありましたが、人間の2足歩行が椎間板に多くの負担がかかるため、なりやすいともいえるでしょう。

 

[脊柱管狭窄症(せきちゅうかん・きょうさくしょう)]

脊椎にある脊柱管という神経を囲んでいる管が硬く肥厚した組織によって圧迫を受け狭窄(すぼまって、せばまること)する整形外科疾患です。「間欠性跛行」がみられるため、歩いているとだんだん足がしびれたり、痛くなったりしますが休むと治まるのが特徴です。(これには鑑別が必要)

 

[すべり症]

脊柱管狭窄症と同じような症状がでます。「腰痛分離症」との違いは分離症の場合椎骨棘突起(ついこつきょくとっき)が折れてしまい、腰痛が起こります。「すべり症」は椎骨がすべることによって起こります。


最初に「ギックリ腰」からはじまり、「椎間板ヘルニア」になってしまう方も多いです。それぞれの症状が出るまでに長い時間が掛っていることが多く、「突出したヘルニアが神経を圧迫」→「脊骨の後の方を通っている脊髄の管を圧迫」→「脊骨が前にずれて(すべって)圧迫を起こす」、と自分の意識がないところでそれを庇うため、回りの組織(筋肉、靭帯等)が緊張を起し、圧迫を強くし痛みが緊張を起す悪循環が始まります。

はり治療の効用

回りの組織を緩めることにより、元に戻ろうとする力が働き、少しづつ変化が起きてきます。痛みが取れても、その後の治療が必要です。治療回数(時間)は少し長くかかることが多いですが、治療の価値はあります。

治療について

ほとんどが腰椎の3番4番・4番5番・5番1番(仙椎)の椎間板の突出によることが多く、「椎間靭帯透刺法」で回りの筋肉と横突起間(場合によっては棘突起間も)の靭帯を緩める方法で治療を行います。 

 

金のはり治療院では神経痛・ヘルニアのための特殊な鍼(注文製の鍼)を使って原因となっているところまで鍼を刺入し、気血を集め組織の活性化を促します。


用語解説

[透刺鍼法]

「透穴法」とも呼ばれます。カンタンにいえばあるツボからあるツボへ刺鍼通過させる、というものです。この方法は「標治法としての特殊な刺鍼法」で病状によっては一鍼で病苦を軽減させることのできるものです。


[標治法]

症状に現れている局所に対して直接治療を施す治療法。急性の痛みなどに即効力を発揮します。