難聴・耳鳴り・めまい

難聴・耳鳴り・めまい。これらの症状をあまくみてはいけません。突発性難聴のように早期に治療にかからないと聴力を失うものもあります。また、はり治療で一週間、十日間と治療しても改善しない場合は、脳疾患の疑いもあるので「おかしい」と思ったらすぐMRI検査を受ける事をお勧めいたします。

難聴・耳鳴りについて

難聴、耳鳴り、めまいは、それぞれ密接に関わり合っていることが多く、一番耳の聞こえに関係が無いとされている無難聴性の耳鳴りでも音が強くなると耳の聞こえは悪くなります。耳鳴りと難聴は切っても切れない関係にあり、またその原因も不明なことが多いのです。

 

中耳、内耳、中枢性(頭の中)またはメニエル病など原因がはっきりしているものは、現代医学で軽減されることもありますが、治癒は困難な場合が多く、一度治ったようでも繰り返し発症することが多々あります。突発性難聴は治りも良く再発は少ないですが、老人性の場合は治療が長引く事があります。原因が明確な場合も不明な場合も、「代替治療」としての鍼治療はかなり効果的です。


めまいについて

めまいは、耳鳴り・難聴を伴い、明らかに聴覚器官が関与していると思われるめまいと、そうでないめまいがあります。


[回転性めまい]見えるものすべてがグルグル回り、目を閉じてもまぶたの裏でグルグル回り、吐き気をともない、時には嘔吐するほど。「ぐるぐる目が回る」という言葉通りの症状です。


[不動性めまい]フラフラして気持ちが悪い、フワフワして宙に浮いている感じがして「まっすぐ歩けない、ふらつく」、また、立ち上がったり動作を変えたりした時に目の前が真っ暗になる「立ちくらみ」のような症状です。


[原因として考えられるもの]耳、耳から脳につながる中枢性のもの、頚のつけ根や頭の基底部に問題がある場合、ホルモンのバランス、血圧、肩こり、ストレス(自律神経)などいろいろあります。


治療について

[難聴・耳鳴り]

治療穴としては、耳の周りの耳鳴り・難聴のツボと、頚の周り、肩の治療を行い、手足の三焦経、腎経のツボを選穴する。  

 

[めまい]

「回転性めまい」に関しては耳、中枢性のものが多く、耳鳴りや難聴の治療と似ており、激しい症状のわりに治りが早いことが多いです。「不動性めまい」のフラフラ、フワフワするもの、「立ちくらみ」などは、それぞれの原因に基づいて治療することになりますが、頚(くび)がガチガチに凝り固まっている人は、頚に長めの鍼で治療を行います。他の症状の場合、全身治療となることが多いです。

 

繰り返しとなりますが、これらの症状は密接に関わり合いがあり、なおかつ他の疾患が原因であることも、まれにあります。はり治療には十分な注意と見極めが必要であり、患者さん側もきちんと検査などを受ける事が大事です。